雑穀米の選び方は?子供のための雑穀米~考え方編~

栄養Q&A

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ママ友
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雑穀米の種類が多くてどれを選べばいいか・・・子供におすすめの雑穀米はありますか?

オリーブ
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外食の時に雑穀米があればなんとなく選びがちですよね。しかし、雑穀米は何がブレンドされているかで補給できる栄養素が異なります!

 そこでこの記事では子供のため雑穀米の選び方について、3つに分けて解説します。

  • ステップ① 雑穀米に使われる穀物の種類と栄養
  • ステップ② 子供に足りない栄養
  • ステップ③ 子供におすすめの雑穀米

  雑穀米は混ぜるだけ簡単手軽に子供の栄養が補給できるのでとてもおすすめです。

 どの栄養をプラスするかきちんと検討し、毎日の食事の新しいサポーターとして家族の健康を守ってもらいましょう!

この記事のポイント
  • 米、麦、豆、その他穀物栄養価がかなり異なる。
  • 大豆アマランサスキヌアは米より栄養豊富麦は食物繊維豊富
  • カリウムカルシウム鉄分全世代で不足。女子は食物繊維も。
  • 子供へのおすすめは豆が多く入った雑穀米
  • 大豆が嫌いなら、麦ベースでアマランサスかキヌアが多く入っているもの

それでは詳しく解説していきましょう~

雑穀米に使われる穀物の種類と栄養

 まず初めに、雑穀米の種類について簡単にまとめます。

 雑穀米は様々な種類が販売されていますが、主に使われている原料は次の4種類です。

  1. その他の穀物(あわ、きび など)

 さらに細かくするとどこまでも細かくなってしまうので、現時点では「雑穀米は4種類の原料で作られる」という風に覚えておいてください。

 次に、各原料の栄養素から特徴を比較してみましょう。

1.米(いずれも乾燥100g当たり)

種類エネルギーたんぱく質食物繊維カリウムカルシウム
白米358kcal6.1g0.5g89mg5mg0.8mg
発芽玄米356kcal6.5g3.1g160mg13mg1.0mg
黒米350kcal7.8g5.6g270mg15mg0.9mg

 白米にもたんぱく質やカリウムなどが含まれています。比較してみると玄米や黒米は、白米よりも食物繊維やカリウム、カルシウムが豊富ですね。

 いずれも「米」ですので、ごはんに混ぜて食べても違和感が少ない点が挙げられます。

2.麦(いずれも乾燥100g当たり)

種類エネルギーたんぱく質食物繊維カリウムカルシウム
大麦
押麦
346kcal6.7g12.2g210mg21mg1.1mg
はと麦360kcal13.3g0.6g85mg6mg0.4mg

 麦のジャンルでは、押麦やもち麦など大麦がよく使われています。同じイネ科ですが、米と異なり圧倒的に食物繊維が豊富です。

 麦は、特有のプチプチした食感と香ばしい香りが特徴です。

3.豆(いずれも乾燥100g当たり)

種類エネルギーたんぱく質食物繊維カリウムカルシウム
大豆410kcal33.9g20.6g1800mg140mg6.8mg

 豆のジャンルからは黒大豆です。入力ミスでは?というくらい圧倒的な栄養素です。

 厳密には豆類ですので、穀物とは大きく異なる栄養バランスであることが特徴的です。

 米とは異なる粒感・食感ですので、ゴロっと入っている食べ応えのある商品や、細かく砕いて混ぜてある商品があります。

4.その他の穀物(いずれも乾燥100g当たり)

種類エネルギーたんぱく質食物繊維カリウムカルシウム
あわ367kcal11.2g3.3g300mg14mg4.8mg
アマランサス358kcal12.7g7.4g600mg160mg9.4mg
キヌア359kcal13.4g6.2g580mg46mg4.3mg
きび363kcal11.3g1.6g200mg9mg2.1mg

 その他の穀物では、あわアマランサスなどをよく見ます。

 いずれも穀物の中ではかなり栄養価が高く、特に鉄分含有量は群を抜いています。

 食感はプチプチという魚卵に近い感じです。「もち○○」はプチプチともちもちが合わさった感じでしょうか。

穀物栄養一覧まとめ

種類エネルギーたんぱく質食物繊維カリウムカルシウム
白米358kcal6.1g0.5g89mg5mg0.8mg
発芽玄米356kcal6.5g3.1g160mg13mg1.0mg
黒米350kcal7.8g5.6g270mg15mg0.9mg
大麦
押麦
346kcal6.7g12.2g210mg21mg1.1mg
はと麦360kcal13.3g0.6g85mg6mg0.4mg
大豆410kcal33.9g20.6g1800mg140mg6.8mg
あわ367kcal11.2g3.3g300mg14mg4.8mg
アマランサス358kcal12.7g7.4g600mg160mg9.4mg
キヌア359kcal13.4g6.2g580mg46mg4.3mg
きび363kcal11.3g1.6g200mg9mg2.1mg
  • 米、麦、豆、その他穀物で栄養価がかなり異なる。
  • 大豆、アマランサス、キヌアは米より栄養豊富。麦は食物繊維豊富

子供に足りない栄養

 各原料の栄養が分かったところで、続いて子供に足りない栄養を確認してみましょう。

小中学生(男子)摂取推奨量平均摂取量あと
たんぱく質45g/日72.2g/日
食物繊維13g/日17.3g/日
カリウム1900mg/日2200mg/日
カルシウム700mg/日644mg/日56mg/日
鉄分9.5mg/日6.5mg/日3.0mg/日
小中学生(女子)摂取推奨量平均摂取量あと
たんぱく質45g/日67.4g/日
食物繊維13g/日15.9g/日
カリウム1800mg/日2059mg/日
カルシウム750mg/日606mg/日144mg/日
鉄分12.5mg/日5.9mg/日6.6mg/日
高校生(男子)摂取推奨量平均摂取量あと
たんぱく質60g/日94.2g/日
食物繊維19g/日21.4g/日
カリウム2800mg/日2407mg/日393mg/日
カルシウム800mg/日512mg/日288mg/日
鉄分9mg/日8.5mg/日0.5mg/日
高校生(女子)摂取推奨量平均摂取量あと
たんぱく質55g/日65.6g/日
食物繊維18g/日15.8g/日2.2g/日
カリウム2000mg/日1826mg/日174mg/日
カルシウム650mg/日417mg/日233mg/日
鉄分11mg/日6.3mg/日4.7mg/日

ほぼ全ての世代カリウム、カルシウム、鉄分が不足してしまっています。高校女子になると食物繊維も不足しますね。

 また、たんぱく質は一見足りているように見えますが、筋肉の発達のためには3食ともに摂取する必要がありますので、特に朝食に不足しないように注意しましょう。

  • カリウム、カルシウム、鉄分は全世代で不足。女子は食物繊維も。

子供におすすめの雑穀米

  雑穀米の「様々な穀物の良さを取り入れる」という点では、米以外の種類が豊富な商品が望ましいと思います。

 また、子供に足りない栄養素という視点から見ると圧倒的におすすめなのは大豆が含まれている商品です。大豆が苦手というかたは、アマランサスやキヌアもすばらしい栄養価です。

 食物繊維の腸活を目指したいかたは、押麦などが豊富だとうれしいですね。

栄養重視!大豆がたくさんの商品

 はくばく お豆ホクホク十六穀ごはん

 原材料:黒豆、ひよこ豆、黒大豆、もちあわ、黒米

エネルギーたんぱく質食物繊維カリウムカルシウム
389kcal22.4g11.5g904mg155mg4.3mg

 味源 プロテイン雑穀

 原材料:裸麦、黄大豆(割)、青大豆(割)、黒千石大豆、もち麦

エネルギーたんぱく質食物繊維カリウムカルシウム
355kcal23.0g18.9g3.5mg

たべやすさ重視!麦ベースの商品(大豆なし)

 はくばく ふっくら香ばしいもち麦の入った雑穀ごはん

 原材料:もち麦、キヌア、黒米、発芽玄米、はと麦

エネルギーたんぱく質食物繊維カリウムカルシウム
348kcal10.3g10.7g
  • 子供へのおすすめは豆が多く入った雑穀米。
  • 大豆が嫌いなら、麦ベースでアマランサスかキヌアが多く入っているものを

まとめ

 今回は、子供のため雑穀米の選び方について3つに分けて解説しました。

  • 米、麦、豆、その他穀物で栄養価がかなり異なる
  • 大豆アマランサスキヌアは米より栄養豊富麦は食物繊維豊富
  • カリウムカルシウム鉄分全世代で不足女子は食物繊維も
  • 子供へのおすすめは豆が多く入った雑穀米。
  • 大豆が嫌いなら、麦ベースでアマランサスかキヌアが多く入っているものを

雑穀米は混ぜるだけ簡単手軽に子供の栄養が補給できるのでとてもおすすめです。

 子供に足りない栄養をプラスし、毎日の食事の新しいサポーターとして家族の健康を守ってもらいましょう!

では、また次回~